Sister Prismriver

 

 

時は十九世紀後半──とある女王の時代、ヴィクトリア朝。

主たる舞台はイングランドの最北端、ノーサンバーランド。

世界の四分の一を治める大英帝国にあって、その辺境の地は高度に近代化された世界からは、半ば隔絶されていた。

主人公はプリズムリバーの四姉妹

〝ルナサ〟 〝メルラン〟 〝リリカ〟 そして〝レイラ〟

田舎領主の娘の常として、どこぞの貴族や有力者に嫁ぐ人生を辿るはずだった彼女達は、しかし自身の破天荒ぶりと、絡み合う幾つもの意図により、数奇な運命に巻き込まれていく。

華を添える素晴らしき傍役達は、父の外交官アルジャーノン・バートラム・プリズムリバー、遥か彼方の異国の賢者、帝都の吸血鬼、エトセトラ、エトセトラ。

これは、後世の異境において名を馳せる、プリズムリバー騒霊楽団の前日譚。

ミットフォード姉妹 - Mitford Girls

 

20世紀前半の英国貴族のアイコン的存在。ヴィクトリア朝的な価値観の中で育ちながら、当時の波乱の時代を象徴するような人生を姉妹各々が歩んだ。あるいは作家として、あるいはファシストとして、あるいはコミュニストとして、あるいは公爵夫人として。

本作は彼女達の半生、つまりは無垢な少女であった時期を、プリズムリバー四姉妹に投影したオマージュとなっている。